MODA PRESS

【NEWS】「アクネ」の買い手探し中国企業有力か

NEWS(WWD 7/6より)

2018年3月に今年夏までの身売りのウワサが報じられた「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」は、投資会社や商社、中国のコングロマリットなど10社の有力買い手候補との会談を近日中に予定しているようだ。「アクネ ストゥディオズ」は1月に金融グループのゴールドマン・サックス(GOLDMAN SAKS)と契約し、7月末に売却先確定を目指していたが、情報筋によれば同ブランドの売却先探しは難航しているという。

 「アクネ ストゥディオズ」が希望している売却額は同社の株式70〜80%に値する約3〜4億ユーロ(約387〜516億円)で、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)の14〜15倍だ。同社の年間売上高は約2億ユーロ(約258億円)だが、過去半年間のビジネスは停滞気味と複数の情報筋が明かしている。このため、これまで候補に挙がっていた数社は降り、現在残っている買い手候補は慎重になっているようだ。

 ニューヨークのコンサルタント会社、スレッドストーン アドバイザーズ(THREADSTONE ADVISORS)のウィリアム・サスマン(William Susman)=マネジング・ディレクターは「『アクネ ストゥディオズ』はクリエイティブに強いグローバルブランドだ。だがもうピークに達してしまったのか、10億ユーロ(約1290億円)相当の見返りが期待できるのか、今後の成長見通しがカギとなっている」と分析している。また、同取引に詳しい投資家は「『アクネ ストゥディオズ』は米国市場で勢いを失っている一方、アジアでは非常に好調」と評価している。

 「アクネ ストゥディオズ」は1992年にスウェーデンのストックホルムでジョニー・ヨハンソン(Jonny Johansson)とミカエル・シラー(Mikael Schiller)が設立。ヨハンソンは「われわれ2人は株式を全て売却するつもりはない」と、7月初めにパリで発表された「アクネ ストゥディオズ」2019年春夏コレクションで米「WWD」に明かし、「新しい株主を受け入れなければならない。われわれも変化のときだ」と話していた。

 買い手有力候補と見られているのは、レナウンや仏アパレルメーカーのSMCPなどを傘下に持ち、2月にバリー(BALLY)を買収したばかりの山東如意科技集団(SHANDONG RUYI GROUP)や、ランバン(LANVIN)を買収した投資会社フォーサン インターナショナル(FOSUN INTERNATIONAL)など、手広く買収を進めている中国企業だ。

 契約成立は金額に大きく依存するが、9月または10月に延期される可能性が高いと関係者は見ている。なお、ゴールドマン・サックスのコメントは得られていない。

Takeoffer moda 販売代行エージェントのコメント

低迷するファッション業界において中国企業の圧倒的資本力は全く見逃すことは出来ない状況になってきました。注目すべきが中国企業に買収された後の各ブランドの動きと業績でしょう。また業界柄中国ブランドへ懐疑的な目が既にある中で、親会社を中国に選んだことを消費者はどのように評価していくのかも気になるポイントではないでしょうか。投資とう観点だけで言えば明確な数字(結果)のみを求め、ブランディングに介入してくる可能性は低いかもしれませんが、各買収元企業がどのような経営的立ち位置を取るのかを見ていきたいと思います。いずれにせよアジアはもちろん世界が既に中国を全く軽視出来ないことは自明の理であり、日本においても中国やアジア諸国をこれまで以上に様々な観点(経済だけではなく、人材等も)で注視する必要があります。日本がアジアで突き抜けていると感じているのは今やもう日本人だけということを理解し、危機感を持つことが必要でしょう。販売代行や派遣のビジネスにおいても今後はそのような視点を取り入れ、大きく変わってくる可能性あるのではないでしょうか。

ーお知らせ(現在の予約状況と展開エリア:9月以降チーム提案が可能なエリアがあります)ー

今まで北海道、沖縄エリアに特化していた弊社ですが四国、中国地方、北陸地方、名古屋地区、東京都内での販売代行運営を開始、今後は全国どこでもTakeofferクオリティでの運営が可能になりました。またお陰様で現在大変多くのクライアント様よりご依頼を頂いております。しかしながら弊社では双方にとってリスクの多いことから、無理受けすることを致しておりません。現状は2018年7月末までの代行依頼がご予約で埋まっている状況となっておりますが、8月以降札幌・北陸に関してチーム提案が可能です。既存のクライアント様、または一度お声掛けを頂いているクライアント様には出来る限り優先してご案内が出来ればと考えておりますので、お急ぎの案件等ございましたら弊社までご相談下されば幸いです。

アウトレットモールや百貨店への販売代行でご出店をご検討もしくは出店中でお悩みをお抱えのクライアント様は是非お問合せ下さいませ。

新着求人情報は下記採用ボタンをクリックしてご確認くださいませ。

求人の無料アイコン1.jpeg

● Auther
Takeoffer 販売代行エージェント

Takeoffer 販売代行エージェント

ラグジュアリーブランドの人事として人事業務全般、主にリクルーティング責任者として従事。 その後独立しファッション業界専門の販売代行、有料職業紹介事業を中心に提供。

アパレルニュースの記事一覧

関連するページ