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【NEWS】世界最大のアイウエア企業が日本のメガネ工場を買収

NEWS(WWD 3/6より)

イタリアの大手アイウエア企業、ルックスオティカ グループ(LUXOTTICA GROUP SPA以下、ルックスオティカ)が、日本の福井めがね工業(FUKUI MEGANE CO. LTD.)の67%の株式を取得し、高級チタンとゴールドフレームの生産に参入する。福井めがね工業がある福井県鯖江市は、高品質なアイウエアの生産地として知られており、ルックスオティカは「プラダ(PRADA)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」などの高級ブランドの生産を委託すると見られる。なお、買収額は明らかになっていない。

 レオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)=ルックスオティカ創業者兼エグゼクティブ・チェアマンは「この買収は、日本での生産参入の第一歩だ。ルックスオティカのビジネスモデルに沿いながら、鯖江においても生産拠点を構築する投資を続ける。アイウエア産業史上初めて、同じグループ内に日本とイタリアの2つのアイウエアの職人がそろうことになる」と語った。

 福井めがね工業は1969年に設立。現在100人の眼鏡職人とデザイナーを抱える。優れたチタン加工技術で知られ、17年の「日本メガネ大賞」を受賞している。

 ルックスオティカは、仏レンズメーカー、エシロール(ESSILOR)と合併し、ルックスオティカエシロール(LUXOTTICAESSILOR)を立ち上げるとを17年1月に発表しており、この合併が完了すると年間売上高約160億ユーロ(約2兆円)の巨大企業が誕生する。この合併は18年前半中に完了する予定だ。

Takeoffer moda 販売代行エージェントのコメント

今回のNEWSや最近の流れを見ていると「made in Japan」が改めて世界から評価されていると共に、これまでは日本へその商品を買いに来るという流れから日本からその商品を世界へ売りに行くという流れも出てきたように思えます。今回のNEWSは工場を買収したことでmade in Japan商品をラグジュアリーブランド名で出すというこれまでの流れと変わりませんが、ここから重要なのはmade in Japanの商品を日本のブランドとして世界へ売り行く流れを確実に作れるかということでしょう。これまでもライセンスブランドでラグジュアリーブランド名を付けた日本のスーツなどはありましたが、それは日本にしか無いブランドも多く、日本での消費を前提として作られたものばかりでした。その背景には絶対的内需の強みがあったわけですが、少子高齢化社会到来により、生産年齢人口が減少すれば、GDPも低下する可能性が高いわけですから当然にその消費力も失われていきます。東京オリンピックという存在で見えにくくなっていますが、日本は確実に外貨を積極的に獲得していかなければ生きていけない国になっているのです。観光地化することは短期的解決にはなりますが、永続性は無いのではないでしょうか。数が減るのであれば質を高め、改めて世界で勝負するヒトやモノを整えることがこれからは重要になってきます。ファッション業界も例外では無く、その視線を世界へ確かに向けることが必要であり、世界で活躍出来る人材を育成していくことが我々にとってのmissionでしょう。ファッション業界の外資企業は所謂なんちゃって外資企業が多く、そこにいることで安心するというレベル感では無く、他業界の最先端を常に意識したアクションを取ることが重要でしょう。

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● Auther
Takeoffer 販売代行エージェント

Takeoffer 販売代行エージェント

ラグジュアリーブランドの人事として人事業務全般、主にリクルーティング責任者として従事。 その後独立しファッション業界専門の販売代行、有料職業紹介事業を中心に提供。

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