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【TKO通信】~こんなに上がった!?接客販売の時給動向~

販売代行を検討中のクライアント企業様、そして現在販売代行にてご出店中で人材に関してご不安をお抱えのクライアント企業様へ。

販売代行企業の選び方は売上と同時にブランドや企業が地元に根付くかどうかを左右するため非常に重要です。

お陰様で毎回大変な好評を頂戴しておりますTKO通信ですが、前回【TKO通信】~レピュテーションリスクを取ってますか?~ではクライアント人事担当様から「そもそもレピュテーションリスクという言葉も知らなかったので新鮮だった」というお声を多く頂きました。弊社は販売代行企業では無く、人材総合コンサルティング企業としてクライアント企業様の人材問題を総合的にサポートしてまいります。今回はアパレル販売や接客の労働市場における「賃金変動」をテーマとして取り上げ【TKO通信】としてご紹介させて頂きます。Takeofferではお客様の具体的なお悩みにお答えし、その期待に応え、更には付加価値を創造する提案が出来るよう努めてまいります。

これまでの「経営・法令順守偏」に続きました 「販売ノウハウ偏」「代行における従業員のキャリアパス偏」「契約条件偏」、「研修制度編」、「インバウンド特別篇」TKO通信バックナンバーと併せて是非販売代行会社の選択にご参考下さいませ。

この10年間で時給は大幅UPは異常レベル!?

昨今の雇用市場における少子高齢化社会の本格到来による需給関係の変化は接客業やパート・アルバイト界隈で特に活発化しており、単なる人手不足の動向に留まらず、その状況を起因としたさまざまな方面への影響が話題に上り、ニュースとして配信されめ、話題となっています。今回はファッション業界の現場において見逃せないパート・アルバイトの時給推移を通し、市場動向を見ていきたいと思います。

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全パート・アルバイトの平均時給はこの2年でも大幅UP!

まずは全体的なパート・アルバイトの募集時における平均時給の推移(10年間)を確認していきましょう。意外なことに最低額を付けているのは金融危機前の2007年4月における928円でした。それ以降900円台後半にまで急上昇していますが、その後ほぼ一定額のゾーン圏内で推移しています。なお毎年年末の時期に大きくグラフが跳ねる様子が見られますが、これはパート・アルバイトを必要とする業界が年末(12月)における商戦対応のための短期高時給求人で、相場が上昇する様子が表れているといって良いでしょう。これを見ていると意外にもリーマンショック(2008年9月)の影響をほとんど受けていないことが分かります。しかしながら、リーマンショックよりはその後の東日本大震災や大きく変化した円高による不況の影響を受けているように感じます。また2013年以降は年末のピークの後の下げ方も限定的なものとなり、2014年に限れば夏以降高止まりしているのが分かります。そして2015年はいよいよ上昇再開の動きを見せています。2015年までは最高額は同年12月における986円でした。毎年年末は繁忙期で高い値をつける傾向があるため、一段と大きな額ですが、2016年に入り同年6月には、その額すら超えた988円を計上し、記録の限りでは過去最高額を更新する形となってきました。ここからいよいよ日本の労働市場に大きな変化が見られます。そして同年12月には当時で過去最高額の1,006円を計上し、1,000円の大台を超えてきました。その後も多少の上下は繰り返しながらも全般的には上昇を続け、本年の10月にはこれまでの最高額だった2018年8月の1,039円を上回る1,047円で最高額を更新。前年同月は1,021円なので26円のプラス、2.5%の上昇という変化がたったの1年で起こってきている異常事態であることが読み取れるでしょう。

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※リクルート社調べ

販売サービス系はリーマンショックのダメージ大か!?

最安値をつけた時期が金融危機前であることは全体額動向と変わりはありませんが、リーマンショックの影響を大きく受けていることが分かります。一方で2014年までの最高額は震災がおきた2011年の年末につけており、それ以降はむしろ安定の流れにあると言えるでしょう。またクリスマス商戦があるため毎年12月がピークとなる動きも基本的には全体傾向と同じです。ただしリーマンショック後の数年はその定石が崩れたパターンを示しており、いかにリーマンショックが嗜好品の特性の強い本業界において影響があったのか、販売系のアルバイト市場に大きな打撃を与えていたかが分かる形となっています。しかしながら2015年に入ってからは毎年ピークになる12月に向けて上昇の動きが加速し、2017年では11月から12月にかけてそれまでの最高額となる1,012円に。その後も上下を繰り返しながら上昇傾向は継続し、本年10月は過去最高額の1,035円を記録。前年同月は1,007円なので、プラス28円、2.8%の上昇となりました。やはり特筆すべきはこの2年だけを見ると急激に時給単価が上昇していることが分かります。平均すると7-8%程度の単価UPとなり、経営面に大きな影響を与えることは必須でしょう。今後の労働者不足を鑑みると、予算組み自体を見直す、ビジネスモデルそのものを見直す必要があるレベルと言えるでしょう。これから外国人労働者の参入やAI化といった労働力供給のスピードとバリエーションは増していくと思いますが、アパレル・ファッション系においてそれをNGとする消費者がいるのもまた事実でしょう。各社の選択が分かれていきそうですので、注視する必要があると思います。

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※リクルート社調べ

ーお知らせ(現在の予約状況:エリア規模を拡大します!!)ー

今まで北海道、沖縄エリアに特化していた弊社ですが四国、中国地方、北陸地方、名古屋地区、東京都内での販売代行運営を開始、今後は全国どこでもTakeofferクオリティでの運営が可能になりました。
またお陰様で現在大変多くのクライアント様よりご依頼を頂いております。しかしながら弊社では双方にとってリスクの多いことから、無理受けすることを致しておりませんが、現在北陸(金沢エリア商業施設・小矢部MOP)地区に関しては人材や店舗の提案が3か月後であれば比較的容易な極めて珍しい状況となっております。また広島地区(THE OUTLETS HIROSHIMA)で店舗拡大が決定しており、スケールメリット確保による運営の受注が出来るケースが増えますので一度お気軽に担当までご相談下されば幸いです。

株式会社Takeofferはアパレルコンサルティング以外にも公認会計士・税理士等財務のスペシャリストがおりますので運営条件を根拠のある数字で明解にご提案しております。

今回の【TKO通信】は時給動向というテーマでお伝え致しました。
このようにクライアント企業様には安心してご依頼頂くことが出来る、そして従業員の皆様には安心して就業出来る環境をTakeofferは用意しております。これからも少しずつお客様から頂戴しておりますお問合せや現地からの情報をご紹介させて頂きます。これからの少子高齢化に伴う主要人材確保が困難になる時代の中で確かに貢献すべくTakeofferは常に進んでまいります。

アウトレットモールや百貨店への販売代行でご出店をご検討もしくは出店中でお悩みをお抱えのクライアント様は是非お気軽にご相談下さいませ。

● Auther
Takeoffer 販売代行エージェント

Takeoffer 販売代行エージェント

ラグジュアリーブランドの人事として人事業務全般、主にリクルーティング責任者として従事。 その後独立しファッション業界専門の販売代行、有料職業紹介事業を中心に提供。

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