MODA PRESS

【NEWS】「ディオール」がLVMHの傘下に

NEWS(WWD 4/25より)

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)が「ディオール(DIOR)」のウエア、アクセサリー、ジュエリーを展開するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)を65億ユーロ(約7735億円)で買収する。これまでLVMHの株式の41%を保有してきたクリスチャン ディオール(CHRISTIAN DIOR)がクリスチャン ディオール クチュールの親会社だったが、今回の取引でクリスチャン ディオール クチュールは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「フェンディ(FENDI)」「セリーヌ(CELINE)」「モエ(MOET)」「シャンドン(CHANDON)」などと同様にLVMHの傘下に入る。また、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)が運営する投資会社のグループ アルノー(GROUPE ARNAULT)が、今まで74.1%を所有していたクリスチャン ディオールの株式の残りを買い戻し、100%子会社化する。取引は今年度末までに完了する予定だ。

 これにより、LVMHはファッション&レザーグッズディビジョンのブランドポートフォリオを強化するだけでなく、クリスチャン ディオール クチュールのさらなる成長、そして組織の簡素化を図る。アルノー会長兼CEOは「グループにとって重要な転換だ。市場から長く要求されてきた組織のシンプル化だけでなく、世界の中でも大変アイコニックなブランドである『ディオール』を傘下に置くことは、LVMHとその傘下ブランドの成長を確実なものにする」とコメントした。

 なお、LVMHはすでに「ディオール」の化粧品を展開するパルファン・クリスチャン・ディオール(PARFUMS CHRISTIAN DIOR)を擁している。

Takeoffer moda 販売代行エージェントのコメント

ブルガリの傘下入り等3大グループ化(LVMH・ケリング・リシュモン)が留まるところを知りません。この資本力を活かしたM&A主流の流れはファッション業界においても大きくなっていると思わされるNEWSです。以前のコンパクトにアジリティ重視の展開が減ってきている背景にはやはり厳しい競争においてLOWリスクHIGHリターンを取ることが物質的なビジネスであるファッション業界では難しくなってきていることを証明しているでしょう。人材という面でこの流れを読み解くと、大企業に所属することになる販売員のキャリアは安定を感じるものになりますが、一方で大所帯にありがちなキャリアの頭打ち問題も同時に起こりやすくなり、販売員のキャリアに関して個々がしっかりと考察を深めていく時代になっていると言えるでしょう。例えば過日の三陽商会のバーバリー撤退のように絶対と思われていた大きなブランドが急に無くなる(日本から"い"無くなる)ことは大いにあり得るわけですから、大企業に所属していても終身雇用のような安定性を重視するよりも多額の投資を活かした自らへのキャリアチャレンジの機会であると考えるマインドも重要です。販売代行においてはこのグループ化のビジネスは投資をしっかり行えるという点に関しては非常に良い流れですが、一方でときに在りがちな「1社に全て依存している」という状況を引き起こしやすいので、常にクライアントの皆様には健全な競争こそが販売代行や人材ビジネスにおいても重要であると伝え続ける必要性があるでしょう。

Takeofferは全ての代行会社の後発企業としてこれまでの代行会社が持ちえなかった部分を補う存在としてクライアント企業そして販売員の皆様をサポートして参ります。地方アウトレットや百貨店への出店をご検討されていらっしゃる、現在の販売代行会社にお困りまたは一度他の代行会社とも比較検討してみたいという際には是非一度ご相談下さいませ。

● Auther
Takeoffer 販売代行エージェント

Takeoffer 販売代行エージェント

ラグジュアリーブランドの人事として人事業務全般、主にリクルーティング責任者として従事。 その後独立しファッション業界専門の販売代行、有料職業紹介事業を中心に提供。

アパレルニュースの記事一覧

関連するページ