MODA PRESS

【NEWS】UA、クロムハーツ事業 新会社へ

NEWS(繊研plus 5/27より)

ユナイテッドアローズ(UA)は27日、米国のシルバー製品・革製品ブランドである「クロムハーツ」事業の権利義務を、簡易吸収分割により、同社が100%出資で7月に新設するクロムハーツJP合同会社(以下CH新会社、職務執行者は竹田光広UA社長)に承継すると発表した。さらにこのCH新会社の持分を、ブランド創始者リチャードスターク氏とその親族が管理・運営する会社(以下CHホールディングカンパニー)に譲渡する。ただし譲渡は、12月から24年12月までかけて段階的に行う。
UAでは99年から、クロムハーツの小売り事業のライセンス契約を結び、現在10店舗を運営するほか、UAのショップでも販売している。16年3月期の同事業売上高は114億6300万円で、UAの連結業績に占める比率は8・1%。なお、現在のライセンサーは本国子会社のクロムハーツジャパン。 
ライセンス契約が9月末に満了するのにともない、UAは契約延長の可能性も含め、創業家およびクロムハーツ社と協議を重ねてきた。結果、UAがクロムハーツブランドへの関与を継続しつつ、事業の収益をできるだけ維持できるよう、CH新会社の持分を段階的に譲渡することになった。譲渡が完了するまで、UAはCHホールディングカンパニーとともに、CH新会社を合弁事業として運営する。クロムハーツ事業に関わる従業員も、CH新会社に出向する見通しだ。24年12月末以降は、UAはCH新会社の持分を保有しない予定となっている。

Takeoffer moda 販売代行エージェントのコメント

今回のクロムハーツの会社化はこの業界の特徴を表した一つの良い事例であると考えられます。昨年のバーバリーを筆頭とする所謂ライセンスビジネスは圧倒的なブランド力を背景にそのブランド発祥の国以外で展開する際の販路として絶大な効果を示してきました。しかしながらマーケットが成熟を見せてきた国、とりわけ近年ではアジアのマーケットにおいてはライセンスビジネスでは無く、多少のリスクをとってでも本国からハンドリングし、各国やリージョナルにヘッドクォーターを構える方が利益が取れるという判断をされ始めています。つまりライセンスビジネスとは売上があまりに好調だと直営化(各国での法人化)されてしまい、育ての親元を離れなければならないという何とも切ないビジネスであるということです。売上が悪ければ撤退、契約終了でありますが、良すぎても生みの親元に帰るという少しばかり切ないビジネスであるとも言えましょう。また直営化した場合やライセンス終了にて本国からの直接買い付けになった際はインポートとして品質および価格が上がる傾向がありますので、販売の現場においてもより商品知識の理解はもちろんですが、ラグジュアリー接客に代表される顧客形成型へと重きを置いていく必要があるように思います。代行会社においては何よりもそのような変化に敏感であり、お客様のニーズに合致した形態へと柔軟に変化出来るかどうかが重要であり、扱う商品によって得手不得手があるようではプロフェッショナルとは言えないでしょう。株式会社Takeofferでは創業時よりこの点を重視し、販売員の育成では無く、その技術を当然に包括したビジネスパーソンの育成を行い、時代や環境に左右されない優秀な人材の確保、パフォーマンスに優れた販売代行会社を目指し、運営しております。現在の代行会社にお困りまたは一度他の代行会社とも比較検討してみたいという際には是非一度ご相談下さい。 

● Auther
Takeoffer 販売代行エージェント

Takeoffer 販売代行エージェント

ラグジュアリーブランドの人事として人事業務全般、主にリクルーティング責任者として従事。 その後独立しファッション業界専門の販売代行、有料職業紹介事業を中心に提供。

アパレルニュースの記事一覧

関連するページ